肝斑のレーザー治療について、注意点はありますか?
肝斑(かんぱん)治療は内服薬を基本とし、お一人お一人の肝斑の症状やお肌の状態をしっかり診察し、適切なレーザー治療を行います。
シミの中でも、医師の診察の元、正しい治療法での施術が特に必要なシミが肝斑です。治療法を間違えると、症状が悪化してしまうことがあります。
また他のシミと併発してできる場合もあるため、勝手に自己流ケアを行うと、大変危険です。
一般的なシミと肝斑の違いとは?
1)発生原因の違い
肝斑と一般的なシミとでは、できる原因が違います。
一般的なシミの主な原因は、紫外線によって「メラニン」という色素が生成されることです。
このメラニンが過剰に生成されることにより、肌のターンオーバーが滞り、シミとして肌に残ってしまうのです。
また、ニキビや吹き出物を触ったり潰したりして炎症を起こすと、メラニンが排出されずシミになってしまいます。
タオルで肌を強く擦るなどの摩擦刺激もシミの原因になります。
一方、肝斑は、妊娠や経口避妊薬(ピル)の服用により、女性ホルモンが乱れることで発症します。
また、ホルモン分泌と関わりが深いストレスや疲労も、発生原因の一つです。
紫外線は、発症の原因にはなりませんが、症状の悪化や再発を引き起こす可能性はあります。
このように、肝斑はシミと言っても、他の一般的なシミとは原因が異なるのです。
そのため治療方法も変わってきます。
2)治療法の違い
一般的なシミ治療は、レーザー治療が主流です。
医療レーザーは、メラニン色素を破壊して、シミをピンポイントで撃退します。肌のターンオーバーを促す働きもあり、治療をしていくことで、肌の調子を整えシミを薄くしてくれます。
肌質やシミの種類によっては、光治療・ケミカルピーリング・イオン導入なども有効です。
肝斑の治療は、様々な治療法を掛け合わせたアプローチが主流です。
ホルモンが原因であるため、内服薬や外服薬、イオン導入など体の中から改善していく治療法が効果的です。
それはなぜなのか、詳しくは下記で説明します。
肝斑はレーザー治療で悪化する?
肝斑のレーザー治療については、十分な注意が必要です。
肝斑の治療には、内服薬である「トラネキサム酸」と呼ばれる炎症を抑える薬を使用します。
これまで、内服薬と一緒に行われていたレーザー治療は、出力が強く、肌に刺激を与えるものでした。
強い刺激を与えることで、肌の炎症が悪化し、シミが濃くなることがありました。
通常数ヵ月で消失しますが、肝斑では、この炎症後の色素沈着が強く出て長引く場合があります。 そのため、レーザーでの治療には、十分な注意が必要になるのです。
銀座肌クリニックの肝斑治療
当クリニックでは、肝斑に効くシミ治療を複数組み合わせて、肝斑に高い効果を発揮するようご案内をしています。
- 体の中から肝斑を改善する「内服薬」
- ターンオーバーを促す「ケミカルピーリング」
- 肌の角質層及び表皮から真皮上層に働きかけてコラーゲンの再生を促すレーザー治療「ジェネシス」
- シミの元となるメラニンを排出する光治療「ライムライト」
- 有効成分を肌の奥まで浸透させる「イオン導入」